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貴重なゲーム資料を
未来に残すために

ゲーム保存協会
クラウドファンディング


目標金額:600,000円

期間:2023年12月22日~2024年6月30日

現在:778,777円
援者数:94人
130%達成!

プロジェクトの概要

ゲーム関連雑誌を保存し、
資料の利活用を促進したい!

ゲーム保存協会は、80年代を中心とした日本のゲームを保存する非営利団体です。アーカイブ専門団体として、文化庁や国立国会図書館など、さまざまな機関と協働を続けてきました。
古いゲームの保存は、ゲームソフトやゲーム機を集めて終わりではありません。当時の文化背景を含めた理解や、どういったゲームが存在していたのか全貌を正確に把握するために、信頼できる一次資料が不可欠です。
メーカーや企業が統廃合を繰り返すこの業界で、ゲームの古い歴史を伝えるものとして重要なのが、当時の出版物です。ゲーム雑誌や技術系刊行物などは、私たちの保存活動において何よりも重要な一次資料となります。
通常であれば図書館が収蔵し保存や閲覧の準備を整えるはずですが、ゲーム雑誌に関しては、アミューズメントに分類され収集対象から除外されていたり、納本がなされていなかったり、多くの資料が国立国会図書館にも収蔵されていません

ゲーム保存協会では、2017年の活動以来、多くの雑誌資料の収蔵を進め、他館に収蔵のない資料を含め、数万冊に及ぶコレクションを管理しています。
国内外で、日本の古いゲーム文化の再評価が進んでいる昨今、正確な歴史を知るために当協会が収蔵する雑誌や関連書籍の閲覧依頼が増えています。

劣化や傷みが進んでいたり一冊しか収蔵資料がなかったり、簡単に閲覧貸し出しができないものも多く、万が一の震災や事故が起きた場合は資料が永遠に失われてしまう危険もあることから、せっかくの資料群を活かしきれていない現状がございます。
私たちは、今後の利活用に備え、アーカイブ機関としてこれら雑誌資料の大規模なデジタル化を進めたいと考えています。
文化庁による助成を受けた当協会のアーカイブ事業についてはこちら:文化庁のメディア芸術アーカイブ推進支援事業

なぜ皆さんの支援が必要なのか

なぜ皆さんの支援が必要なのか

ゲーム保存協会の活動は、一般の方からのご寄付によって支えられています。
年ごとに活動の振り返りと計画立てを実施し、部分的に文化庁の助成金を受けながら、法律や各種ルールを守り取り組みを進めていますが、収蔵する資料数に比して、実際の保存活動を支える資金はまだまだ不足しています
今回、雑誌資料の保存に専用のスキャナー購入が必要となり、既存事業が拡大する中で、新たな設備購入の予算に不足が生じています
これまでの活動の中で、ゲーム雑誌は一般の方からの閲覧希望がもっとも多く寄せられている資料の一つです。
あらゆる保存活動の基礎となる資料群だからこそ、多くの方の力で取り組みを支えていただきたく、今回はこのスキャナー購入費に対するクラウドファンディングを立ち上げ、広くご支援を募ることといたしました。

ご支援金の使い道

専用スキャナー1台の
購入費の一部:600,000円
(購入器材:RICOH fi-7600)

なお今回のクラウドファンディングはご返礼のご用意等はない完全寄付型となります。

なお、ご支援金が上記費用を上回った場合、雑誌資料の保存作業にかかるその他経費の一部や、当協会の雑誌資料室で使用する雑誌保護用フィルムや保存専用機材といったアーカイブ設備の購入費の補填とさせていただきたいと考えています。

今後の展望について


アーカイブ機関としてのゲーム雑誌のデジタル化は、そこで終わる活動ではありません。
少し前から、ゲーム保存協会では文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業の枠で、これら雑誌に掲載されているプログラムリストのインデックス化を進めてまいりました。
ゲーム資料のカタログ化作業に関するご紹介:アーキビストの仕事

これまでゲーム雑誌の中にどんな情報が掲載されているのかは、一冊一冊ページをめくりながら調査しなければわからない情報です。
デジタル化を進め、OCRの技術※¹を使うことができれば、大量の雑誌を横断する形で、探している情報を検索することも可能となります。

※¹ キーワード検索サービスと著作権法上の位置付けについて

ご存じの通り、ゲームは比較的新しい文化財で、デジタル化して保存を進めたとしても、すべてを公開することができるものではございません。
当協会に寄せられる資料閲覧や複写のご依頼は、著作者ご本人様からのご連絡、明確な研究目的など正当な権利をお持ちの方からいただく場合が多く、アーカイブ専門機関として著作権法を守りながら、法律上許されるそういったご依頼への対応力を高め、資料の利活用を進めたいと考えています。

100年、200年といった長期的視点でアーカイブを運営する私たちは、資料の状態が良いいまデジタル化を進めておけば、将来かならずこれら資料を公開できるタイミングが来ると考えています。
リスク対策としても、災害の多い日本では物理的なアーカイブに万が一のことがあった場合、少なくともデジタル化された画像やデータがあれば、情報を永遠に失う最悪の事態は避けられるでしょう。
ゲームは日本が誇る素晴らしい文化です。
ゲーム雑誌のデジタル化※²を進めることで、多くの人が唯一無二のゲーム文化を評価し、未来に活かすことができると期待しています。

※² 資料の電子化、マイグレーションを行うに際して問題となりうる著作権法上の 課題については、前者については著作権法第47条の5、後者については同法第47条の3の各制限規定の許容する限度に留意しつつ行っています。

理事長からのメッセージ

NPO法人ゲーム保存協会 理事長 ルドン・ジョゼフ

ゲーム保存協会は、法人設立から10年を経過し、最近はようやくこの分野のアーカイブが重要であり、誰かがやらなければならないことだという認識が広まってきたように感じます。

現在、400人以上のサポーター会員の皆さまが、継続的に活動を支えてくださり、取り組みを取材してくださるメディアも増え、また、活動を応援しているよとお声をかけていただく機会も増えました。
本当に多くの人に支えられてここまで来れたと思います。本当にどうもありがとうございます。

ゲーム雑誌は、カビだらけのフロッピーディスクに比べれば、保存の技術的問題はほとんどなく、足りないのはスキャナー購入費だけです。スキャナーさえあれば、私たちはこれから継続的に収蔵資料のデジタル化を進めることができます。スキャナー購入に力を貸していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ力を貸してください。
日ごろご支援くださっている皆さまの期待を背負い、私たちは全力で保存活動を続けます。あと少し、ご支援を追加いただける皆さま、あるいは、これまで参加してこなかったけれど今回のことで協力を検討いただける皆さま、ぜひ、お力添えをよろしくお願いいたします。

NPO法人ゲーム保存協会 理事長
ルドン・ジョゼフ


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