ゲーム保存協会は非営利活動法人です。
ゲーム保存協会では、企業や個人の利益から離れた独立・中立の立場からの活動をモットーにしています。この基本理念を守るため、私たちの活動は皆様からの善意の寄付で運営されており、活動に参加する全メンバーがボランティアで業務にあたっております。
非営利活動法人という名の通り、当団体は未来の社会のためにこそ活動し、ゲーム文化というすべての人にとっての共通の財産を将来の子ども達に手渡すために存在しています。

現在、世界には数多くの美術館や博物館があります。これら機関が絵画や彫刻といった文化財を長年保管し丁寧に修復してきたおかげで、私たちは過去の文化と芸術家たちの偉業をきちんと研究し、今日の文化的発展や新たなインスピレーションの元として活用することができます。
もしも100年先の研究者が、1980年代のゲーム文化について学びたいと考えたときに、基礎資料となる文化財が劣化消失していたら、どうなるでしょう?
200年、300年先まで、20世紀の文化的足跡がきちんと残せなかったとしたら?
ゲーム保存協会はこうした危機感をこそ共有し、個人の財産や利権を超えて文化としてゲームを継承していくための取り組みに力を尽くしています。

このため、一企業や個人の利害関係により活動の独立性や中立性が揺らぐことのないよう、ゲーム保存協会は皆様からの善意の寄付のみで運営されており、いただいた寄付金の使途等につきましては、年度末に提出する年次報告の中でしっかりと開示し、会計の透明性を保つよう常に努力をしております。
寄付金は文化財のプリザベーション作業に必要な実費や知識の共有や啓蒙を目的とした各種イベントの資金として使わせていただいております。
ゲームソフトの収集やゲーム機器のコレクションには使っておりません。
実際のゲーム文化資料については、既にそうしたコレクションを保有しているコレクターの方々に、資料確保と散逸防止のご協力をお願いしております。

さらに、ゲーム保存協会は全メンバーがボランティアで業務にあたっております。個人の利益を完全に排した中で、必要実費のみ支給する形での作業を続けております。
ボランティア・ベースの活動であるため、各個人の稼働可能時間に限りがありますが、ボランティアだからこそ自由に活動できる部分も沢山あります。
団体では随時、活動に参加できるボランティア・メンバーを募集しております。
一人一人が使える時間には限りがありますが、多くの人の協力があれば、それだけ救える文化財が増えていきます。
様々な形でのご協力を要請しておりますので、詳しくは参加・支援をご覧ください。