2018年度特別講演・WEB展示会
ゲームアーツ黎明期展
-初期のゲームソフトを振り返る-

(The Dawn of Game Arts)
開催日:2019年8月3日(土)

株式会社ゲームアーツは、1985年の設立直後PC-8801mkⅡSR専用のゲーム「テグザー(THEXDER)」と「キュービーパニック」をリリースして大きな反響を得た企業である。翌86年「シルフィード(SILPHEED)」を発売、確かな技術力を示した後、片山まさゆきの漫画を原作とした「ぎゅわんぶらあ自己中心派」で多彩な麻雀の打ち筋による表現、以降「ゼリアード」「ヴェイグス」「ファイヤーホーク」等の作品でPC業界に強い印象を残した。
アクション、シューティング、麻雀を含むテーブルゲーム、ロールプレイングゲーム、アドベンチャーゲーム、また野球ゲームなどもリリースされており、特に初期のゲームアーツの作品は特定のジャンルに偏らないのが特徴と言える。
1990年からはコンシューマ市場に参入、その後PCからコンシューマに移行する中で「ルナ~ザ・シルバースター~」「ゆみみみっくす」、「シルフィード」(1993年、1986年PC版のリメイク)「ルナ2~エターナルブルー~」等を発売。1995年からセガサターン、1998年からPlayStation向けの作品も発売し、その中で「ガングリフォン」シリーズや、ゲームアーツの代表作と言える「グランディア」シリーズなどの作品を発売している。
「グランディア」や「ルナ」シリーズはその時代ごとにリリースされており、また過去作品のHDリマスター版なども積極的に作られているので、時代を経てもプレイが容易となっている。幅広い年代にファンを持つ老舗メーカーの一つである。

※注意:展覧されている作品は研究用です。パッケージやゲーム画像などの著作権は著作者に帰属します。
私的使用のための複製を除き、著作物の無断複製は著作権侵害になります。

テグザー
テグザー(Hyper Dual Armor: Thexder)

(NEC PCシリーズ)
ゲームアーツの名を知らしめた、PC-8801mkIISR専用ソフト。戦闘機とロボット体形を切り替える「ハイパーデュアルアーマー・テグザー」を操り、謎の小惑星・ネディアムの大地下要塞の中心部を目指すというストーリーである。パソコンならではの自動追尾レーザーや、SRから標準搭載されたFM音源によるBGM、滑らかなアニメーションなどが大いに話題を呼び、今で言うキラーソフトとしてPC-8801mkIISRの普及に貢献した。変形ギミックや隠しキャラクターなどに、TVアニメ「超時空要塞マクロス」(1982~83年)からの影響が見られるが、歩行パターンなどに「重戦機エルガイム」(1984~85年)のオープニングなども参考にしたとされている。
難易度は変更できないが、バリアをためらわず使う、迷路をマメに探索してエネルギーの最大値を増やす……などの基本的な攻略を守ることで割と誰でも最後まで行けるバランスの良さを持つ。

発売元:株式会社アスキー
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:表記なし
発売:1985年
GACN:8811000619008

移植:NEC PC-8001mkIISR専用
GACN:8811000451004

移植:NEC PC-9801, PC-9801F, PC-9801M, PC-9801U
媒体:5.25"2D, 8"2D, 5.25"2DD, 5.25"2HD, 3.5"2DD(1枚)
GACN:未所有, 未所有, 8811004459006, 8811004460002, 未所有

(その他の移植)
FM-7に移植されたテグザー。展示は「3-2D」という表記がパッケージの背部分にあるが、これは3インチディスクという意味ではなく、3.5インチFDDを積んだFM-77用であることを示す。
本家88版に忠実な移植で、毎秒15枚のスクロール、480画面のマップなど、スペック面では見劣りしない。(MSX版などではマップが240画面に減っていたりする)  ちなみに、ゲームアーツからFM系で発売されたのは本作と「シルフィード」の他、「ソリテア・ロイヤル」と「ぎゅわんぶらあ自己中心派(一作目のみ)」である。

移植:FUJITSU FM-7/FM-77/AV
媒体:フロッピーディスク3.5"2D, 5.25"2D(1枚)
GACN:8811002549006, 8811000934002

移植:SHARP MZ-2500
媒体:フロッピーディスク3.5"2DD(1枚)
GACN:8811002551009

移植:ASCII MSXシリーズ
媒体:ロムカセット256KB(1個)
定価:5,800円(税無)
GACN:8811002550002

キュービーパニック
キュービーパニック(Cuby Panic)

「テグザー」とほぼ同時期に発売されたPC-8801mkⅡSR専用ソフト。勝手に動き回る多数のキューブを避けつつカギを取ってゴールを目指す、アクションパズルゲームである。コンストラクション機能もついている。
いかんせん「テグザー」の陰に隠れてしまった印象があり、現在流通する数も極めて少ない稀少なソフトである。
発売当時は「テグザー」と共に店頭デモバージョンがあり、黒をベースとしないカラフルな画面が当時のPCショップの店頭を彩っていた。
ちなみに作者の酒井氏は「ちゃっくんぽっぷ」の原作となった作品をベーシックマスターLevelⅢで作った方でもある。

発売元:株式会社アスキー
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkⅡSR
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:表記なし
発売:1985年
GACN:8811000615000

テグザー88
テグザーハチハチ(Hyper Dual Armor: Thexder 88)

テグザーの好評を受けて、新機種だったSRより前の機種である「PC-8801mkⅡ」用に作られたもの。PC-8801系はSR以前のハードウェアに2機種あり、初代PC-8801とPC-8801mkⅡとなる。この2機種はディスクドライブ内蔵の有無の違いが最も大きいが、パソコンとしての基本性能は変わらない。しかしなぜかパッケージはmkⅡ用として出されている。(実際には互換性に微妙な差異があるらしい)
SRはグラフィックの高速描画機能を持つことがmkⅡ以前の従来機との最大の違いであるが、実は「テグザー」ではそのあたりの機能をあまり積極的に使っておらず、実はノーマル88への移植は容易であったと言われている。
88系の「テクザー」には他にPC-8001mkⅡSR用が存在するのだが、当時の機種ラインナップの位置付けから非常にレアなパッケージである。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
移植:NEC PC-8801mkII
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:表記なし
発売:1986年
GACN:8811000504007

シルフィード
シルフィード(Silpheed: Super Dogfighter)

(88SR版)
当時の技術力の粋を集めた3D描画が注目されたシューティングゲーム。今でこそポリゴン描画は珍しくもないが、PCが非力であった当時は極めて斬新な映像表現であった。もちろんリアルタイムでの演算ではなく、事前計算した結果を表示しているのだが、手計算も多用されたそうである。特にオープニングでは、ディスクから計算結果を読みながら再生をするため、ヘッドロードという当時のフロッピーディスク特有のガチャガチャという機械音をさせていたことをご記憶の方も多いだろう。
企画時期は「テグザー」と同時期だが発売が伸びに伸び、2年近く経ってようやく発売された。テグザーと同時期の広告からは、最終的なロゴデザインなどがかなり変わっている。この作品は長らく続編が存在しなかったが、1993年にメガCD版として全てを一新した「シルフィード」が出て世間を驚かせた。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(2枚)
定価:6,800円(税無)
型番:NFGA27001
発売:1986年
GACN:8811000618001

(77AV版)
PC-88SR版の唯一の移植で、遅れに遅れた88版からさらに1年以上経ってから発売されている。
多色表示ができることで有名なFM77AVだが、ゲーム本編は88同様と同様の8色となっている。違いはタイトル画面やデモで、こちらではFM77AV専用に描き起こされた専用グラフィックが使用されている。
FM系(FM-7~FM77AV)はCPUが当時よく使われたZ80系ではなく、6809系が使用されているため、当時のアセンブラ主体の開発環境では88系から移植されない作品も多々あったが、本作では全20面のステージや12曲の音楽はもちろん、音声合成やオマケのゲームといった細かい部分まできちんと移植されている。

移植:FUJITSU FM77AV以降
媒体:フロッピーディスク3.5"2D(2枚)
型番:GA8CF3
発売:1988年
GACN:8811002547002

ぎゅわんぶらあ自己中心派
ギュワンブラアジコチュウシンハ(Gambler Jikochushin-ha)

「ヤングマガジン」に連載されていた、片山まさゆきの同名麻雀漫画のゲーム化。麻雀ゲーム自体はパソコン黎明期から数限りなく存在したが、対戦相手の個性を設定して原作を再現する、という意欲的なアプローチがなされている。個性のためのパラメータは一人あたり数百種類も設定されており、単に思考ルーチンとしてだけでなく、一度他家に上がられて「ツキ」を失うとその後の配牌が悪化してアッという間に負ける……といったキャラクター特有の流れを演出している。
キャラクターは原作から12人が登場している。また「ぎゅわんぶらあ自己中心派」内で出てくる「タコ」要素(論理に反した捨て牌を行うなど)の判定機能、指導モード、オートモードなどがあり、家庭用も含むと10年以上に渡って発売され続ける人気シリーズとなった。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801/mkII/SR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:GA870404
発売:1987年
GACN:8811000616007

移植:NEC PC-9801F, PC-9801M, PC-9801U
媒体:フロッピーディスク5.25"2D, 2DD, 2HD(1枚)
型番:GA7LN5, GA7LN6, 不明
GACN:8811000496005, 8811000497002, 未所有

移植:FUJITSU FM-7, FM-77
媒体:フロッピーディスク5.25"2D, 3.5"2D(1枚)
型番:不明, GA7LF2
GACN:未所有, 8811002544001

移植:SHARP X1以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
型番:GA870705
GACN:8811000498009

移植:ASCII MSX/MSX2両専用
媒体:ロムカセット2MB(1個)
型番:GA7LF2
GACN:8811002545008

ゼリアード
ゼリアード(Zeliard)

トラップに満ちた広大な迷宮を探索する要素が中心のアクションゲーム。マップの構造や意地悪な謎が多く、全8ステージをクリアできた人は少なかったようである。
本作はアクションRPGと紹介されることが多いが、実はパッケージをよく見ると「Fantasy Action Game」と書かれていて、RPGとはどこにも書かれていない。パッケージ裏の解説も「アクションゲーム」となっている。またキャラクターの動きの個性を強調する解説がなされており、「マップを理解し、指さばきで突破する」ことを企図されたアクションゲームと言える。お金による買い物や経験値の要素があるため、RPGと呼ぶのも間違いではない。
「シルフィード」「自己中心派」同様、音声発声プログラムが本作でも使われている。本作のオープニングにおける名もない兵士の「ヒメサマガー」の棒読みがやたらに有名である。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(3枚)
定価:7,500円(税無)
型番:GA7LN2
発売:1987年
GACN:8811000502003

移植:SHARP X1turbo以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(3枚)
型番:GA8ES2
GACN:8811000503000

ぎゅわんぶらあ自己中心派2 自称!強豪雀士編
ギュワンブラアジコチュウシンハツージショウキョウゴウジャンシヘン(Gambler Jikochushin-ha 2: Jisho! Kyogo Janshi Ed.)

「ぎゅわんぶらあ自己中心派」と同年に発売された続編。基本的なシステムは変わらないが、前作を持っていると本作のキャラクターと共に遊ぶことができるというシステムを持つ。本作には12人のキャラクターがおり、前作12人と合わせて24人との対戦を可能とする大盤振る舞いである。原作に忠実とは言え、前作の「北家拳士朗」は若干のヒネリが見られたが、今作では「クララ」や「森田健作」など元ネタそのまんまのキャラクターがいるのは大丈夫だったのだろうか。講談社の版権シールが貼られているので、当時は大丈夫だったのだろう。たぶん。
さて基本システムは同じと書いたが唯一異色なのが「ソニー君」の存在である。彼が面子に入ると原作にもあった「VHS牌」「β牌」という大きさの異なる牌を使った特殊なモードに入り、独特の予測が必要となる。当時のビデオテープの規格戦争を揶揄したものだが、今となってはそうした風刺もすっかり昔話になってしまった。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801/mkII/SR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:GA7KN1
発売:1987年
GACN:8811000617004

移植:NEC PC-9801F, PC-9801M, PC-9801U
媒体:フロッピーディスク5.25"2D, 2DD, 2HD(1枚)
GACN:8811000931001, 8811000499006, 未所有

移植:SHARP X1以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
型番:GA8BS1
GACN:8811000500009

移植:ASCII MSX2/2+
媒体:ロムカセット2MB(1個)
GACN:8811002546005

ソリテア・ロイヤル
ソリテアロイヤル(Solitaire Royale)

ゲームアーツの特色として、あまり続編を製作せずに多種多様な作品をリリースすることにある。この作品はトランプのソリテアゲーム、すなわち一人だけで遊ぶタイプのゲームを集めたものである。有名なものにWindowsに古くから標準で入っている「ソリティア」があるが、本作では同じゲームが「クロンダイク」という名称で収録されている。「ソリティア」は本来一人遊びのカードゲーム全般を指す名称であり、本作ではクロンダイクを含め、ルールの異なる8種類のゲームで遊ぶことができる。
当時としては珍しくマウス対応であった。処理性能を要求されない作品のために多くの機種に移植されたが、時期的に派手さに欠けたためか、現在入手することはやや難しい部類に入る。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:GA8FN1
発売:1988年
GACN:8811000404000

移植:NEC PC-9801F, PC-9801M, PC-9801U
媒体:フロッピーディスク5.25"2DD, 2HD, 3.5"2DD(1枚)
定価:6,800円(税無)
GACN:未所有

移植:FUJITSU FM-7, FM-77, FMR-50
媒体:フロッピーディスク5.25"2D, 3.5"2D, 5.25"2HD(1枚)
GACN:未所有, 8811002548009, 8811000932008

移植:SHARP X1以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
GACN:8811000933005

移植:ASCII MSX2以降
媒体:フロッピーディスク3.5"2DD(1枚)
GACN:8811004458009

ヴェイグス
ヴェイグス(Veigues: Tactical Gladiator)

PC-8801mkⅡSRのみで発売された、ロボット物アクションゲーム。24世紀の地球が舞台で、謎の敵から攻撃を受けた連邦軍の反撃作戦を描いた作品である。 強制横スクロールする背景の中、左右から襲ってくる敵を、各種の武装を駆使して撃退するという、純然たるアクションゲームとなっている。ディスク1枚を使い力の入ったアニメーションのオープニングや、独特のゲームシステムなどが光る。全体に難易度が高く、方向転換時の無敵状態などを駆使しないとなかなか先に進めない。
パソコンはPC-8801mkⅡSRのみだが、後にビクター音楽産業からPCエンジン版が発売された。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(4枚)
定価:7,800円(税無)
型番:表記なし
発売:1988年
GACN:8811000614003

プロ野球ファミリースタジアム ペナントレース版
プロヤキュウファミリース タジアムペナントレースバン(ProfessionalProfessional Baseball Family Stadium: Pennant Race Ver.)

PC-8801系と互換性を持ちながらもビジュアル面の性能向上を果たしたPC-88VA専用の数少ないソフトの一つ。88VA用として発売されたタイトルはそれなりにあるが、多くはPC-9801作品をそのまま移植したもので、VA独自のスプライト等を利用した作品は本作を含め数少ない。
同名のナムコの野球ゲームの移植であるが、2HDディスクの容量を生かして大きくパワーアップを果たしている。「ポッカリリーグ」と「ピッカリリーグ」の2リーグ16球団がペナントレースを戦い抜く。
価格も6,800円と比較的安価であるが、この作品のためにPC-8801VAでは1つしかないジョイスティックポートを2つに分岐する「デュアルジョイポート」を別売するなどこだわった作りとなっている。VA用の作品としては比較的流通量も多い。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-88VA以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2HD(2枚)
定価:6,800円(税無)
型番:GA7LN4
発売:1988年
GACN:8811002552006

ぎゅわんぶらあ自己中心派3 望郷さすらい雀士編
ギュワンブラアジコチュウシンハスリーボウキョウサスライジャンシヘン(Gambler Jikochushin-ha 3: Bokyo Sasurai Janshi Ed.)

ぎゃん自己シリーズ第三弾。今回は10人の雀士が収録され、前作・前々作を持っていると、全34人の相手からメンツと指導者を選ぶことができる。もちろん単独でも遊ぶことは可能。
前作・前々作は多数の機種で発売されたが、本作はPC-8801系でのみ発売された。ただし本作の雀士は他機種作品に出ている場合もあり、MSX版だと本作の後に1989年に発売された「2」に哭きのカバ、片ちん大王などが出てくる。
この時期になるとPC-8801界もSR以降がすっかりスタンダードとなっており、貴重な初代PC-8801対応ソフトであった。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801/mkII/SR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:6,800円(税無)
型番:表記なし
発売:1988年
GACN:8811000501006

ぎゅわんぶらあ自己中心派 麻雀パズルコレクション
ギュワンブラアジコチュウシンハマージャンパズルコレクション(Gambler Jikochushin-ha: Mahjong Puzzle Collection)

麻雀牌を使ったパズルゲーム。麻雀牌を使用したパズルゲームは「上海」が有名だが、同時期にルールの異なる作品が各メーカーから発売された。本作は4,800円と比較的低価格でありながら、サウンドボードⅡ対応や指導モード、クリア毎に自己中心派のキャラクターによるデモが流れるツアーモードなど、なかなか充実した内容となっている。
……ではあるが、本作はPC-88系のみの発売にとどまり、他機種への展開がなされなかった。平面に麻雀牌を並べるタイプの作品は数多く、PC-8801系だけでも「DRAGON(LOG)」「紫禁城(スキャップトラスト)」などが1989年内に発売されていたため、あまり目立たなかった結果となってしまったのだろうか。ぎゃん自己シリーズでは唯一のSR対応とした演出など、現在の評価は高い。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(1枚)
定価:4,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1989年
GACN:8811003970007

ファイアーホーク〔テグザーⅡ〕
ファイアーホーク(Fire Hawk: Thexder - The Second Contact)

かの名作「テグザー」の4年ぶりの続編。小惑星レイピナに置き去りにされた前作の主人公を救出するため、彼の恋人であるジョシュアが「ファイアーホーク」に搭乗して小惑星ネディアムに挑む。基本システムは踏襲しながらも演出は強化されており、各種オプションや味方との通信などの要素が追加されている。舞台が同じネディアムであることから、部分的ながら前作のマップも出てくる要素も盛り込まれている。
幅広く移植された前作とは裏腹に、本作はPC-8801mkⅡSR系とMSX2でのみ発売された。PC-8801系ではCPUスピードが4MHzと8MHzの機種で画面演出が異なる他、MSX2版は滅多に使われないSCRREN4を利用したテクニカルな移植となっている。さらにMSX2版はセーブ先がなんとリアルタイムクロックの空きビットに行われる他で全く見られない仕様を持ち、後の復刻でデバッグが困難を極める原因となった。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(4枚)
定価:7,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1989年
GACN:8811000621001

移植:ASCII MSX2/2+
媒体:フロッピーディスク3.5"2DD(2枚)
GACN:8811000620004

プロ野球ファミリースタジアム 89年度ペナントレース版
プロヤキュウファミリースタジアムハチジュウキュウネンドペナントレースバン(Professional Baseball Family Stadium: '89 Pennant Race Ver.)

VA版ファミリースタジアムの翌年に発売された強化版。2球団が追加され18球団となり、ルールの追加(代走・スイッチヒッター・失投など)、さらにゲーム処理速度も速くなるなど、大きく強化されている。特にチームエディット機能により選手のトレードも可能となり、夢の球団を作ってペナントレースに参加することができる。
グラフィックも前作に引き続きアナログ対応、縦400ラインの密度の高い絵となっている。しかし選手名などはファミコン版を引き継いでいるためか、各人4文字(しかも濁点は独立)のため「ハリ」「キヨスク」「マツヒ」といった感じで、特に当時のプロ野球選手において元ネタの解読が困難になりつつある。 お値段は据え置きの6,800円。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-88VA以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2HD(2枚)
定価:6,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1989年
GACN:8811000506001

雀皇登竜門
ジャンオウトウリュウモン(Jong-o Toryumon)

「ぎゃん自己」から一転して、「日本プロ麻雀連盟認定ソフト」として発売された本格的な麻雀ゲーム。「級位認定機能」で日本プロ麻雀連盟認定の8級~1級が認定される。ちなみに、現在に至るまで「日本プロ麻雀連盟公認ソフト」として級位を認定されるコンピュータゲーム作品は多数存在するが、史上初の作品が本作である(現在では、日本プロ麻雀連盟が運営するオンライン麻雀サイト「ロン2」で、5級~1級・初段~5段までの認定がなされている)。
パッケージ裏には二代会長・灘 麻太郎氏、故・小島武夫(1936~2018)氏の推薦文などが入り、パッケージ表も落ち着いたデザインとなっている。
ちなみに「じゃんこうとうりゅうもん」と読み間違えがちだが、「じゃんおう」が正しい。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-9801M/VM/RA, PC-9801LV/UV
媒体:フロッピーディスク5.25"2HD, 3.5"2HD(1枚)
定価:9,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1989年
GACN:8811000507008, 8811002554000

ハラキリ
ハラキリ(Harakiri)

ゲームアーツがPC-8801系で発売した最後の作品。かつ、本作もPC-8801系でしか発売されなかった。基本的には戦国時代のシミュレーションゲームであるが、極めて奇怪な設定を持つ作品で、ゲームデザイン・シナリオ著者は「J.S.スタインバーグ」なる日本在住経験を持つアメリカ人……ということになっている。戦国時代なのに頼朝が出てくるのはまだしも、ショー・コスギは一体どういうわけなのか。
全体にそういうノリの作品で、一応シミュレーションとしての体裁は整っているものの、ゲーム中で「恥」のパラメータが上がるとHARAKIRIして果ててしまうという要素があったりする。比較的短時間で遊べ、難易度も高くない。またオープニングの美麗さはゲームアーツの88作品の中でも随一との評価である。しかし何せこの内容ということもあってか、当時のシミュレーションゲームのブームにありながらも現在の入手は極めて難しくなっている。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-8801mkIISR以降
媒体:フロッピーディスク5.25"2D(4枚)
定価:9,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1990年
GACN:8811000505004

雀皇登竜門Ⅱ
ジャンオウトウリュウモンツー(Jong-o Toryumon II)

前作では「日本プロ麻雀連盟認定」だったのが「日本プロ麻雀連盟公認」ソフトとして登場した第二弾。この時点でも、日本プロ麻雀連盟公認ソフトとしては本作が唯一のものであった。 基本的なシステムは変わらないが、プロの打ち筋を観戦することができ、また個人データの登録や雀力の診断モードなどがついている。
当時出回り始めたノートPCの白黒画面、ハードディスクへのインストール、MIDI音源、プリンタへの対応などが幅広くなされているのも特徴である。
ゲームアーツのPC作品としては本作が最後となった。 これ以前にメガドライブで「片山まさゆきの麻雀道場」(1990年)を発売しており、以降90年代はセガハードを中心として、家庭用ハードに多数の作品をリリースしていく。

発売元:株式会社ゲームアーツ
ブランド:ゲームアーツ (Game Arts)
機種:NEC PC-9801VM, PC-9801UV, PC-98NOTE
媒体:フロッピーディスク5.25"2HD, 3.5"2HD(1枚)
定価:9,800円(税別)
型番:表記なし
発売:1991年
GACN:8811000508005, 8811003470002, 未所有

ゲーム保存協会 Game Preservation Society特定非営利活動法人ゲーム保存協会
ライター:日下 義政
パッケージ準備:ルドン・ジョゼフ


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■「伝説のゲームクリエイターに聞く」ゲスト:宮路洋一氏