Tokihiro NAITŌ

内藤 時浩(ないとう ときひろ)
1963年、愛知県出身
プログラマー
ゲームデザイナー

デビュー作:
コスモミューター(T&Eソフト)1984年

主な作品:
ハイドライド (T&Eソフト)1984年
ハイドライド・Ⅱ (T&Eソフト)1985年
ハイドライド・3 (T&Eソフト)1987年
ヴァーチャルハイドライド (T&Eソフト)1995年
ドラゴンマネー (マイクロキャビン)1999年


本人からのメッセージ
ルドンさんと最初にお会いしたのは、イギリスだったかな、海外の雑誌に日本のクリエイターを紹介する冊子を作るのでとインタビューを受けたのが始まりでした。当時から気さくな方で、日本人以上に日本のゲーム文化について造詣が深い方だなあという印象を受けました。

そう、日本人はそう指摘を受けるまで、自らが作り出したゲームを文化として捉えられていなかったのです。私自身、アマチュア時代に数本、プロになってからは…アレ、いくつだったかな。それなりの数のオリジナルゲームを発表してきました。ですが、自らの手がけたゲームの実行環境はおろか、ソースコードすらもまともに残されていないという状態です。

ハイドライドのソースコードは世の中に残っていないです。というか、T&E SOFTの頃のソースコードは少なくとも私の手元には殆ど残っていないです。たまたま、断片的なソースコードが発掘されてますが、そこから元のバイナリを作り出せる状態のモノは、本当に数える程しかありません。

そんな思いもあってか、2017年から2018年にかけて、1979年発売のNEC PC-8001というパソコンをターゲットとした新作ゲームソフトの開発を、個人で行ってしまいました。とはいえ、多数の方のご尽力があって初めて完成に至ったわけです。当時のワクワク感を少し取り戻した感じがしました。協会のご厚意もあり、講演会場で一般公開させていただきました。今後も機会があれば、このような場をお借りして発表出来たら大変嬉しいです。我に文化取り戻すのだ!デカルチャー!


略歴
高校時代にPC-8001を購入。I/O誌へのゲーム投稿やアスキーソフトウェアコンテスト入賞を果たす。
1984年2月にT&Eソフトへ入社。1ヶ月ほどで商業デビュー作となる「コスモミューター」を完成させる。その後開発された「ハイドライド」が爆発的ヒットとなり、一躍スタープログラマーへ。続編の「ハイドライド2」「ハイドライド3」とも大ヒットとなった。T&Eソフト開発部長を歴任し、多くのタイトルでディレクションを手がけた後に退社。EOイマジネーションを経て、コンピューター総合学園HAL名古屋校では教鞭を執る。
2004年よりDEEPへ入社。ゴルフシミュレーターの開発を経て、趣味となったゴルフと出会う。2010年よりチュンソフト、2014年よりM2入社し、現役のゲームプログラマーとして活躍中。


ゲーム作品
【代表作】
Frog The Lively (I/O)
ハイドライド、ハイドライド・Ⅱ、ハイドライド・3
DD倶楽部
ヴァーチャルハイドライド
アサンシア~魔杖の呪縛~
ドラゴンマネー
Virtual Golf Guide
Shot Leader / Round Leader
BINGO BREAK ONLINE
【移植担当ディレクター】
不思議のダンジョン 風来のシレン4 plus 神の眼と悪魔のヘソ
恋姫†演武
スーパーボンバーマンR
【同人】
New CITY HERO


写真:Nicolas DATICHE