ゲームデザイナー鈴木理香さんにフォーカスしたドキュメンタリー映像「芸夢 [gei・mɯ] (ゲイム)」、第2弾公開

NPO法人ゲーム保存協会(本部:東京都世田谷区、理事長:ルドン・ジョゼフ)は、ゲームクリエイターにインタビューを行ったオリジナル・ドキュメンタリー映像作品「芸夢 [gei・mɯ] (ゲイム)」第2弾を2022年10月22日に公開いたします。

第2弾ドキュメンタリー
「鈴木理香 ~日本のミステリーゲームの先駆者~」

ゲームとそれに関連する様々な保存活動を行うNPO法人ゲーム保存協会では、通常表に出ることのない当時のゲームの作り手にインタビューを行い、作者の側の歴史を残すため、ドキュメンタリー「芸夢 [gei・mɯ] (ゲイム)」を制作しています。第2弾のドキュメンタリーは、ゲームシナリオライター、ゲームデザイナーの鈴木理香さんにインタビューを行いました。

80年代という黎明期の国産PCゲーム制作の世界に、当時は少数であった女性のゲームデザイナーとして飛び込んだ理由、リバーヒルソフト創業についてのお話から始まります。自身の処女作発表から「J.B.ハロルドシリーズ」藤堂龍之介探偵日記「1920シリーズ」など、ミステリーアドベンチャーを手掛けるに至った経緯や苦労した点など、リバーヒルソフト時代の作品について様々な思いをお伺いしました。

後半は独立の経緯からシングでの作品、近年のスマートフォン作品についてのお話です。任天堂プラットフォームでの制作など、他では語られていないであろう興味深い内容です。そして最後にご自身の経験から、これからの時代、未来へ向けてのアドベンチャーゲーム制作についての思いを語っていただきました。撮影中、鈴木さんご自身の言葉に余計な演出などは一切行わず、お話いただいた内容をそのまま映像としております。
映像には魅力的なゲームシーンや福岡を中心としたロケーション撮影、ゲーム制作に使用された資料の映像などを多く含み、非常に見応えのあるものに仕上がっております。

ドキュメンタリーは2022年10月22日(土)22時にYouTubeプレミアム配信を行います。当日はぜひリアルタイムで参加いただき、コメントでイベントを盛り上げましょう。
クリエイターから見たゲームの歴史を残す活動の一つとして、ぜひたくさんの方にご視聴いただけますと幸いです。

ティザー動画

 

鈴木理香(すずき りか)氏 プロフィール
福岡県出身。1983年、福岡にて株式会社リバーヒルソフトを岡崎一博氏とともに創業、ゲーム制作を開始する。 同社の企画、シナリオを担当し、数多くのアドベンチャーゲームを開発する。 中でもミステリーアドベンチャーゲームを得意とし、1986年にJ.B.ハロルドシリーズ第一作となる「殺人倶楽部(マーダークラブ)」を発表。 その後、「マンハッタン・レクイエム」「キス・オブ・マーダー」「D.C.コネクション」「ブルー・シカゴ・ブルース」とタイトルは続き、同社の代表シリーズとなる。 その後も複数のゲーム企画・シナリオを手掛ける中、大正時代を背景とした藤堂龍之介探偵日記シリーズとなる「琥珀色の遺言 ~西洋骨牌連続殺人事件~」 「黄金の羅針盤 ~翔洋丸桑港航路殺人事件~」を発表。1920年代の世界観が幅広い層から人気を得る。 1999年からは株式会社シングの取締役副社長へ就任。コンシューマーでも「アナザーコード」「ウィッシュルーム」などのアドベンチャーゲームの開発を経て、 現在は株式会社ベルウッド 代表取締役に就任。

Web動画概要

芸夢 [gei·mɯ] ファイル #2
鈴木理香 ~日本のミステリーゲームの先駆者〜

公開場所:ゲーム保存協会 Youtube チャンネル内
https://www.youtube.com/c/GamePreservationSociety
動画時間:約36分(日本語字幕・英語字幕対応)
出演:鈴木理香、ゲーム保存協会メンバー(ルドン、福田、岩崎)
監督:アレックス・カ
公開日:2022年10月22日(土)22時 YouTubeプレミアム配信

今回のドキュメンタリー映像は非営利保存活動及びゲームの歴史に関する啓蒙活動というNPO法人の非営利事業の一環として行われるもので、外国語字幕を付けて、まだ日本のゲームの歴史について知らない海外の人々にも広く見てもらえるよう、完全無料で公開いたします。
こちらのドキュメンタリーは、当協会をご支援いただいているサポーター会員の皆さまからのご支援ご寄付により、制作されました。取り組みを応援くださっている皆さまに、改めて心よりお礼申し上げます。
今後もこうしたドキュメンタリーを見たいと希望される方は、ぜひゲーム保存協会のサポーターにご参加ください。みなさまから頂戴します会費やご寄付が、次の作品の制作費となります。

NPO法人 ゲーム保存協会について

ゲーム保存協会は、ゲーム保存に関する専門技術や知識を備えた有志らによって運営されているNPOです。私たちはゲームを文化財としてとらえ、ゲーム文化を未来に伝えるために活動を行っています。
ゲーム保存協会は、主に80年代のデジタルゲーム(パソコン、コンシューマー、アーケード)を中心に、様々なバックグラウンドを持ったメンバーがジャンルを超えて知識を共有し、アクティヴィティに従事しています。
膨大な資料と専門的で特殊な問題を抱えたゲーム文化の保護と継承は、一人の人間の力ではやり遂げることができません。よりオープンに活動情報を公開し、立場を問わずゲーム保存に関心を持つ多くの人と協力する必要があります。大切な文化とその資料を未来に残すため、私たちは全力で取り組んでいます。
ホームページ:
https://www.gamepres.org/

あわせてお楽しみください
―鈴木理香さんゲストのストリーミング配信(2022年4月)

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