Falcom Donation

ファルコム黄金期の歴史的資料を寄贈いただきました

日本マイコンブーム時代から現在まで、良質なゲームを作り続ける老舗メーカーの日本ファルコム株式会社様。このたび、80年代のPCゲーム黄金期にファルコム社内で活躍したというユーザーサポート用フロッピーディスクのデットストック一式を寄贈いただきました。
 

受け取った宝箱を開ける

丁寧な梱包を掘り出す

当協会に今回寄贈されたディスクは、今年発売から30周年を迎えるイースをはじめとしたフロッピー計262枚。これらのディスクは、ゲームを買ったユーザーが初期不良やバグなどの問題でゲームを通常通りに遊べなかった際、交換に配られたものです。つまりどのタイトルも全ての問題を修正した最終版データが記録されています。また、交換用の新品ですから、全てユーザーによるデータのセーブがない書き込みなしの状態です。
 

交換用の初期のイースのディスクたち

貴重な資料で緊張感が高まる

日本ファルコム株式会社様といえば、魅力的なゲームを作っているだけでなく、そうした社内の歴史も大切にしているというイメージがありますが、今回寄贈いただいたディスクも、社内できちんと保管されていたことが伝わってくる大変良好な状態です。日本のゲーム史を盛り上げてきたファルコムの貴重な歴史資料として、262枚のディスクたちは今後、ゲーム保存協会のアーカイブ室の中で長期保存されます。
 

円盤の表面のカビ状態をチェック

5.25インチ専用の保存容器

当協会のアーカイブ室は温度と湿度を365日管理し、日光や磁気など資料を痛める危険性のあるものを排除した専門ルームです。資料の劣化を抑えるために株式会社資料保存器材様と開発したフロッピーディスク専用保存容器の中に資料を移し、次世代に伝えて行けるよう現物を保管します。さらに、劣化によるデータの完全消失を防ぐため、専用機器を使いフロッピーの中身をデジタル化。2段階の保存作業で資料の消滅を防ぎます。
 

一枚一枚をQRコードでDBに登録する

媒体専用アーカイブ室の様子

今回の寄贈は、私たちにとってとても意味のあることです。ゲームを作る側である日本ファルコム株式会社様からの当協会の活動に対する信頼にしっかり答えていけるよう、これからも1日でも長く、そして1つでも多くの歴史資料を保存していきたいと思います。
 
アーカイブ室は現在、一般公開に向けての準備中です。ゲームの歴史を学ぶ研究者や、次世代のクリエイターのために活きたアーカイブを目指し全力で活動していますが、まだまだ準備にかかる人や物資が足りない状況です。1万点以上の80~90年代PCゲームソフトを保管するアーカイブ室、一般公開を実現するには皆さんからのご支援ご協力が必要です。ぜひ活動にご参加ください。
 
サポーター登録へ
 
ゲーム保存協会 ルドン
 
撮影 ニコラ・ダティッシュ(http://nicolasdatiche.com/

World Map

ホームページがリニューアルされました

春の陽気が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。ゲーム保存協会では日々、劣化の危機に瀕する貴重な資料の保存を続けておりますが、この度、協会の活動を皆様にお届けする大切な窓口でもある公式ホームページをリニューアルいたしました。
 
保存活動は地味な作業が多く、以前から、実際にどんなことをしているのか、どんな団体なのかがわかりにくいとのご指摘を多数いただいておりました。そこで今回、活動内容をわかりやすくお伝えし、より多くの方に参加していただきやすいよう、ボランティア・スタッフらとともに最初の窓口となるホームページを改良。
 
綺麗で見やすいデザインにしただけでなく、日本のゲーム文化を広く世界にアピールできる5か国語のマルチ・ランゲージ対応。また、どこからでもニュースが見やすいよう携帯端末にも最適化した他、ご寄付ご参加を検討くださる皆様に安心してお使いいただけるようセキュリティーも強化いたしました。
 
日頃お問合せの多かった、サポーター会費のクレジット払いも導入。ホームページから、最新の活動の様子や過去のニュースの閲覧が簡単にでき、活動内容をご確認いただいた上で安心してご参加いただけるようになりました。
 
これからもゲーム保存協会の地道で真摯な活動の様子を多くの方にお伝えできるよう努めますので、是非よろしくお願いいたします。

ゲーム保存協会 Game Preservation Society New Year

新年明けましておめでとうございます

NPO法人ゲーム保存協会は、今年も皆様のおかげで無事に新しい年を迎えることができました。
 
NPO法人発足からいよいよ6年。ゲームを文化としてアーカイブし、未来に遺すという困難なプロジェクトに取り組んで参りましたが、昨年は私たちの真摯な取り組みにメディアからの注目も集まり、たくさんの方から活動へのご支援ご助力を賜りました。
本当にどうもありがとうございます。
 
今年は、80年代PCゲームを中心とした私たちのアーカイブを皆様に公開できるよう準備を整えてまいりたいと思っております。
膨大な資料を整理し、皆様にとって使いやすいインターフェースをご用意、さらに今後の資料管理や保存品質の維持に勤める非常に困難な作業が続くことが予想されますが、古いゲーム作品を単なるノスタルジーとしてではなく、真剣な研究対象、ゲーム史学を創始するために必要な重要な一次資料として皆様と共有することは、私たちの使命だと思っております。
「ゲームを文化として未来に残す」という私たちの夢は、皆さんの協力があればこそ実現するものと信じております。まずは目の前の課題にひとつひとつ着実に取り組んでいきましょう。
すでにサポーターとして私たちの取り組みに参加いただいている皆様には、今後ともゲームやその歴史、文化の保存のために何が出来るのか、引き続き一緒に考えていただければ幸いです。情報の拡散、共有にもご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願い致します。
 
ゲーム保存協会の取り組みは、他でもないサポーターの皆様ひとりひとりのご助力によって作られていきます。
皆様からのご支援が、資料を守る為の資材やアーカイブ管理に必要な事務用品を支える他、国や自治体との交渉に必要な資料の準備や、より大きなゲーム・アーカイブ・プロジェクト立ち上げのための費用として活用されます。
私たちの取り組みにご賛同いただける方は、ぜひ活動へのご支援ご参加をお願いいたします。
 
https://www.gamepres.org/support/
 
NPO法人ゲーム保存協会の取り組みにつきましては、昨年公開された30分間程のドキュメンタリー映像で一部ご確認いただけます。当協会が日本語字幕版を作成いたしました。
ゲーム保存協会が日ごろどのようにゲームを扱っているのか、実際の作業の様子やアーカイブ室の内部を映像でご確認いただけますので、お時間がございましたら是非ご覧下さい。
 
https://www.gamepres.org/media/
 
どうか皆さん、今年もよろしくお願いします。
新しい年が更に良い年になるよう祈念致しまして、私の新年の挨拶とさせていただきます。
 
NPO法人ゲーム保存協会
理事長
ルドン ジョゼフ