文化庁アーカイブ推進事業 2021年度ご報告・ニュースレターvol.17発行のお知らせ

日頃よりゲーム保存協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。

ニュースレター 最新号GPS News vol.17を発行いたしました。
今回は、2021年度・文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業の活動報告をまとめています。
会員の方以外でもどなたでも、PDFダウンロードしてご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

ニュースレターVol.17 PDFのダウンロードはこちら

■活動期間:2021年6月7日~2022年2月28日

■活動内容:詳細はPDFをご覧ください。
①同梱資料の登録
②データベースへの情報入力
③パッケージの電子化
④書籍情報の目録作成
⑤半導体メモリの目録作成
⑥磁気媒体電子化情報の登録

文化庁メディア芸術データベース情報公開

昨年先行して公開されたゲーム保存協会のオンラインゲームカタログですが、ついに今年、文化庁のメディア芸術データベース(MADB)にゲーム保存協会の資料情報がリンクされました。
これまでの助成事業の中で、資料情報の整理と連携の準備を進めていましたが、データベース同士の連携が取れたことで、現在、PC-8801関連の1,511本のゲーム資料について、ゲーム保存協会の資料情報が反映した信ぴょう性の高いデータが表示されるようになっています。

文化庁・メディア芸術データベース(MADB)

日本のゲーム史やゲーム文化研究に必要な、信頼性の高い資料情報が残され、半永久的に情報を利活用できるようになるのは、大きな成果です。
まだ一部の情報連携のみですが、今後徐々に連携資料数を増やし、将来は双方のデータベースで最新情報のアップデートが行えるような仕組みを作れればと考えています。


【ゲーム保存協会のゲームカタログも公開中

ゲーム保存協会ゲームカタログ


皆さまにとって、ゲームの歴史を深めるきっかけとして、そして研究を助けるツールとして、有効活用いただければと思います。
ゲーム作品とその文化を100 年先の未来に残すため、今後とも活動を支えるご寄付・ご支援をお願いいたします。

工画堂スタジオ様からゲーム資料を寄贈いただきました

株式会社工画堂スタジオは、創業100年を超えた企業様。1916年に「図案と版画 谷工画堂」として創業して以来、グラフィックデザインの仕事を強みとしており、1982年発売のパソコンゲーム「Emmy」からゲームソフトを開発されています。
今年2021年11月には新作ゲーム「スターメロディー ユメミドリーマー」をリリースし、長年ゲーム制作をされております。

その工画堂スタジオ様から、2021年4月にゲームソフトやCDなど、258点をご寄贈いただきました。
この度は、JCGA(日本コンピューターゲーム協会)の幹事である、工画堂スタジオ 代表取締役社長・谷逸平様との交流をきっかけとし、当協会へのご支援という形で同社倉庫で保管されていたソフトをご寄贈いただく運びとなりました。

寄贈品は、国内Windows用PCゲームソフトをメインに、同社代表作である「シュヴァルツシルト」シリーズのレトロPCソフト、オーディオCDなども含まれます。
状態も素晴らしい未開封品で、工画堂スタジオ様が、作品に対して非常に愛着を持って自社で保管されていたことが窺えました。当協会への心温かいご支援、誠にありがとうございました。

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寄贈品の品々は未開封で非常に良い状態。グラフィック制作に強みがあり、ゲームソフト開発前から、株式会社タカラ(現 タカラトミー) 『人生ゲーム』をはじめ数多くのボードゲームの企画開発に携わっていた

寄贈いただいたものはPCソフト、コンシューマー用、書籍、CDなど、メディアの種類によって分類し、リスト化した上でそれぞれのメディアに応じたアーカイブ室で保管されます。またこの際に管理用QRコードをラベリングし、当協会の所蔵データベースに登録します。

ゲームアーカイブ室は、温度と湿度を365日管理し、日光や磁気など資料を痛める危険性のあるものを排除した専門ルーム。資料の劣化を抑えるため専用保存容器の中に資料を移し、現物を保管しています。さらに、劣化によるデータの完全消失を防ぐため、専用機器を使いフロッピーの中身をデジタル化し、2段階の保存作業で資料の消滅を防いでいます。

ゲーム保存協会は次世代にゲームを伝えて行ける設備で資料を保管されており、これも会員の皆さまからのご支援により賄われています。
貴重なゲーム・資料を未来に遺していくために、皆さまからのご支援をお待ちしております。
→サポーター登録はこちら

 

チャリティーオークション実施のお知らせ(予告)

「ゲーム保存協会 設立10周年イベント」の一環として近日中に、ヤフオク!にてチャリティーオークションを実施し、工画堂スタジオ様からご寄贈いただいた重複在庫をチャリティーオークションにて出品する予定です。オークションの売上金は保存活動の支援金として活用させていただきます。
12月中に出品を開始する予定ですが、詳細が決まり次第、ゲーム保存協会ホームページならびにSNSにて告知いたします。

ゲーム・資料の寄贈をご検討いただけませんか?

ゲームメーカーの企業様より、「自社のゲームを保管し、会社として残していきたいが、管理リソースもスペースもないため、どうしたらいいかわからない」という声をよくお聞きしております。ゲームを作る側である企業様からの信頼に応え、当協会でも1つでも多くのゲーム資料を保存していければと考えています。
寄贈をご検討されている企業様がいらっしゃいましたら、寄贈専用ページからぜひお問い合わせください。

→ゲーム・資料の寄贈のご案内はこちら

今後ともみなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

事業報告ニュースレターvol.15発行のお知らせ

日頃より当協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。
9月にゲーム保存協会10周年を迎えることとなり、皆さまの日頃の応援の賜物と厚く御礼を申し上げます。

さて、毎年秋に発行しております、事業報告のニュースレターvol.15を発行いたしました。
2020年度の活動報告・会計報告、また2021年度の活動計画についても掲載しております。
どなたでもご覧いただけますので、この機会に当協会の活動を知っていただく機会となれば幸いです。

→デジタル図書館・事業報告はこちら

ニュースレターの郵送ご希望の方につきましては、10/11週以降に発送手続きを行う予定です。
到着までいましばらくお待ちください。

 

■サポーター会員のニュースレター受け取り方法変更ご案内
ご登録時、レターの受け取り方法をPDFもしくは、
郵送・PDFのいずれかをお選びいただいております。ご登録後に受け取り方法変更をご希望の場合、マイページの「個人情報の変更」からお手続きをお願いいたします。

 

ゲーム保存協会は、前年に引き続き、2021年度文化庁メディア芸術アーカイブ推進支援事業の助成を受け行うことが決定しております。
活動11年目を迎え、ま皆さまにご支援いただけるよう活動を継続してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。