【サポーター会員の皆さまへ】ニュースレターvol.14発行のお知らせ

日頃より当協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。
梅雨も明け、暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

まず改めてご報告となります。
毎年夏に開催しておりました、ゲーム保存協会主催のイベントにつきまして、残念ながら昨年に引き続き本年も開催を見合せることになりました。
その代わりにサポーター会員の皆さまへお届けする、夏ニュースレターを最新号のニュースレター GPS News vol.14を発行いたしました。

デジタル図書館より、PDFダウンロードしてご覧いただけますので、ぜひご覧ください

ニュースレターVol.14 PDFのダウンロードはこちら

※デジタル図書館>サポーター会員限定コンテンツ>全会報・限定冊子からアクセスいただけます。

今回は気軽に読んで楽しめる読み物中心のレターです。
名誉会員からのメッセージ、名誉会員・内藤時浩さんの近況コラム、「流氷物語号×オホーツクに消ゆ」コラボレーション体験記、コピーツールの歴史といった、バラエティに富んだ記事を掲載しておりますので、お楽しみくださいませ。

今後とも、引き続き当協会へのご支援をよろしくお願いいたします。

文化庁アーカイブ推進事業 2020年度ご報告・ニュースレターvol.13発行のお知らせ

日頃より当協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。

ご報告が遅れましたが、2020年度・文化庁メディア芸術アーカイブ推進事業の活動が2月末で無事終了いたしました。
最新号のニュースレター GPS News vol.13では、メディア芸術アーカイブ推進事業の詳細報告をまとめています。
会員の方以外でもどなたでも、PDFダウンロードしてご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

ニュースレターVol.13 PDFのダウンロードはこちら

2020年度のアーカイブ推進事業では、以下6つの活動がありました。
①パッケージの電子化
②データベースへの情報入力
③同梱資料の登録
④書籍情報の目録作成
⑤半導体メモリの目録作成
⑥磁気媒体電子化情報の登録

特に大きな成果があったのが、新しい取り組みとなるフロッピーディスクのデータ保存デバイス「ポリーヌ」を使った5.25インチフロッピーディスクのマイグレーションと、半導体の保存作業です。
皆さまからのご支援ならびに、日々保存活動を続けるメンバーのおかげで、無事今年度の活動を終了することできました。
この場を借りて、御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

ゲーム保存協会のオンラインゲームカタログ公開開始

今回のメディア芸術アーカイブ推進事業の取り組みの中で、これまで4年間の作業で蓄積してきたゲームカタログの資料情報をゲーム保存協会のホームページから、カタログとして皆さまにお使いいただけるようになりました。
現在掲載中の情報は、一部のみとなりますが、順次アップロードの作業を進め、今後継続的に掲載資料数を増やして参ります。

ゲームカタログはこちら

【ゲーム保存協会のカタログとは
文化庁の助成事業の一環で行った各資料のデジタルスキャン画像から、資料画像のサムネイルも掲載しています。実際の資料が存在し、証明することのできる情報のみを掲載していることが、誰にでも明らかな形で示されています。
サムネイルの掲載については、文化庁から、活きたアーカイブ創造のため、ぜひサムネイル掲載をとの声があったことから、著作権ポリシーにしたがい、複製が出来ない画素数に落とした画像を公開しています。
皆さまにとって、ゲームの歴史を深めるきっかけとして、そして研究を助けるツールとして、有効活用いただければと思います。

今後とも、引き続き当協会へのご支援をいただけますようお願いいたします。

国立国会図書館様 意見聴取会の活動報告

国立国会図書館様とフロッピー等の保存に関する意見聴取会を行いました。

去る2020年11月27日、国立国会図書館 電子情報部電子情報企画課次世代システム開発研究室の方々より依頼を頂き、フロッピーディスクを中心としたデジタルメディアに対する保存活動の取り組みに付いて、オンラインでの意見聴取会にて説明させていただく機会に恵まれました。
きっかけはルドン理事長がカレントアウェアネス-Eという国立国会図書館様が発行されているメールマガジンへのPaulineに関する寄稿でした。

国立国会図書館様では2007,8年頃に所蔵しているフロッピーディスクやCD-ROMなどのデジタルマイグレーションについて調査をされています。
資料(平成18年度調査報告書平成19年度調査報告)を拝見させていただき、当時としては非常に詳細に調査されている内容ではありました。

しかしそれから10年以上が経過し、報告されているマイグレーションの方法は、現在むしろ環境構築が困難である部分も多々あり、技術的にも様々な課題に直面されているようでした。またKryofluxやPaulineなどのデバイスについては、存在として既に把握されていたようです。このような背景で、今回当協会の取り組みを説明させていただく運びとなりました。

当日は、国立国会図書館様側からは次世代システム開発研究室の方々を中心に12名の方に御参加いただき、協会からは理事長と私福田で90分ほどの説明の後、質疑を30分程度を行いました。

 

はじめに、理事長より協会の所蔵する資料とその物理保存方法、データベースに登録されるメタデータについて説明しました。磁性体表面に利用されるコーティング剤や多湿によるカビ問題や、ゲームとして保存する場合のメタデータ登録項目に関してなどは詳細に説明されました。
次に福田よりフロッピーディスクというメディアの技術的側面と、KryoFluxやPaulineの技術的説明、KryoFluxからPaulineを作成するに至った経緯を説明し、現時点でのPaulineを使うメリットと問題点について説明させていただきました。
また最後に、CD-ROMなどの光学メディアに関するマイグレーションの問題点についても簡単にお話させていただきました。

我々の説明の後、国立国会図書館様からも多くの質問を頂き、非常に内容の濃い意見聴取会となりました。私自身もこの会の資料作成を通じて、現状でのPaulineの問題点を把握することが出来、非常に有意義な取り組みとなりました。
今後は国立国会図書館様とPaulineを利用する場合の環境構築などに関する情報提供や、そこで得られたデータ利用が可能な次世代エミュレーターの作成など協力を行っていきたいと考えております。

当協会はゲーム保存を目的とした研究や技術開発を行ってまいりましたが、それらは西陣織の織機で利用されているフロッピーディスクのマイグレーションに協力し成功したことなど、ゲーム以外の分野へも応用することが可能です。
お困りの団体、機関などでお手伝いさせていただけることがあれば、当協会の知識や技術協力を行うことは可能ですので、どうぞご連絡ください。


ゲーム保存協会・副理事長 福田 卓也

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