保存録#0001「始まりは、殺人事件」

今週のショート動画をご覧ください:

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今週の作品紹介:

パッケージ原本(当協会アーカイブよりスキャン)

ポートピア連続殺人事件【ポートピアレンゾクサツジンジケン】
機種:NEC PC-6001/mkII(テープ)
©1983 エニックス

キャッチフレーズ:「サスペンスアドベンチャーの決定版!」

タイトル画面 — 作者:堀井雄二、発売元:エニックス

注:動画およびスクリーンショットはPC-6001mkII版(オリジナルカセットテープのB面)のものです。珍しいことに、PC-6001版とPC-6001mkII版が同一テープの両面に収録されています。

日本のアドベンチャーゲーム黎明期を語る上で外せない歴史的な一本。
のちに「ドラゴンクエスト」を生み出すことになる堀井雄二氏が、ほとんど一人で作り上げた本格推理アドベンチャーである。
プレイヤーは、神戸を舞台に発生した殺人事件の捜査を任された刑事となり、部下のヤスと共に事件の真相を追いかける。

コマンド入力方式で容疑者を尋問

システムは当時流行していたコマンド入力方式で、「キケ」「サガセ」「シラベロ」といったコマンドを直接打ち込んでヤスに指示を出し、捜査を進めていく。
グラフィックは非常に簡素だが、実際にある地名やヤスとの会話がプレイヤーの想像力をうまく引き出す設計となっている。

京都の実在する場所を捜査

ミステリー小説のようなストーリーの重厚さとプレイヤーの能動性が融合する体験は、現代のグラフィック重視のアドベンチャーとは異なる、独特の緊張感と没入感を生み出した。
本作は当時アメリカで登場していたAppleⅡ用のアドベンチャーゲーム「Mystery House」(シエラ・オンライン 1980年)の影響を強く受けていると言われている。
こうした海外の作品を参考にしつつ、日本人向きのインターフェース、舞台や人間関係、そしてストーリーテリングの手法を融合させる事で独自の進化を遂げたのがこの作品である。

事件現場 — 神戸を舞台にした密室殺人事件

なお、本作はPC-6001mkⅡの音声合成機能に対応しており、対応環境であれば登場人物のセリフの一部を読み上げてくれた。
少々滑稽なボイスではあったが、当時としては非常に斬新だった。


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特定非営利活動法人ゲーム保存協会

制作チーム
ゲームプレイ・解説:高橋 正俊(GPS)
エミュレーション準備:福田 卓也(GPS)
ソフトウェア:PC-6001V(Ver.2.1.4)
映像編集:モンセ・ジャン(GPS)
ビットマップ素材:ストロム・オスカー
パッケージスキャン:アーカイブ事業部(GPS)
データベース登録:松原 圭吾(GPS)
キュレーション:ルドン・ジョゼフ(GPS)

特別感謝:シュチュパニャック・ジョン、佐藤 裕治(GPS)、GPS賛助会員の皆さま

ゲーム保存協会「伝説のゲームクリエイターに聞く」第6弾イベント開催のお知らせ

ゲーム保存協会による、ゲームクリエイターを招いた恒例イベント「伝説のクリエイターに聞く」を開催いたします。今回は第6弾の開催となり、当協会名誉会員の中村光一さんをゲストにお迎えします。
黎明期のPCゲーム開発から多くのコンシューマーゲームをプロデュースされている中村さんに、ここでしかお話しいただけないような内容を聞かせていただく予定です。

当初は2025年春の開催予定でしたが、諸事情により延期しておりましたが、このたび準備期間を経て開催の運びとなりました。お待たせして申し訳ございませんでした。
興味がある方は、ぜひ足をお運びいただけますようお願いいたします。

開催概要

冬のトークイベント「伝説のゲームクリエイターに聞く 第6弾:中村光一氏」

■日時:2026年2月21日(土)13:00~16:30
■会場:日比谷図書文化館 大ホール(コンベンションホール)
東京都千代田区日比谷公園1-4
■アクセス方法:
東京メトロ 丸の内線・日比谷線「霞ケ関駅」B2出口より徒歩約3分
都営地下鉄 三田線「内幸町駅」A7出口より徒歩約3分
東京メトロ 千代田線「霞ケ関駅」C4出口より徒歩約3分
JR 新橋駅 日比谷口より 徒歩約10分

参加お申し込みはこちら(参加無料・要予約)

参加ご希望の方は、以下のフォームからお申込みください。
※定員に達し次第、受付を締め切りますので、お早めにお申し込みください。

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ゲスト 中村光一氏略歴

1964年生まれ 香川県出身
ゲームプログラマー、プロデューサー

高校時代にPC-8001を購入。プログラム開発を行い、アーケードゲームの移植作品の雑誌投稿で名をあげる。
PC-8801を購入後、エニックス主催の第1回ホビープログラムコンテストにオリジナル作品「ドアドア」で応募。準優勝を勝ち取り、同作品でプロフェッショナルのゲームクリエイターとしてデビューを飾る。
大学進学に合わせ上京し、新作「ニュートロン」の開発を行った後、大学や高校の友人らと株式会社チュンソフトを設立。
その後はコンシューマー機での開発に参入し、「ドアドア」「ポートピア連続殺人事件」のファミコン版を制作の後、「ドラゴンクエスト」をメインプログラマーとして制作。
ドラゴンクエスト2や3のプログラミングに従事するが、以後はプロデユーサー、ディレクターとして同社の作品に多く携わり、サウンドノベルシリーズや不思議のダンジョンシリーズなどを発表。国内のコンシューマー市場に新たなジャンルを定着させる。
2005年にスパイク・チュンソフトとして合併後は同社会長へ就任。
2020年に会長を退任。

中村さんの応援メッセージ・作品情報はコチラ

特別講演「伝説のゲームクリエイターに聞く」とは

当協会では、ゲーム作品を作った人の足跡を記録し、証言を記録し、後世に残すことを目的として、ゲームクリエイターの方をゲストにお迎えしイベント講演を開催しています。
イベント講演はサポーターの皆さまによるご寄付によって実現しています。当協会へのご支援いただいている皆様、本当にありがとうございます。

ゲームを未来に残すためには、実際の資料を保存するだけでは足りません。
私たちが保存する歴史や文化で、今の人々をインスパイアーすることが重要です。「ゲームを残したい」という気持ちを広く共有し、100年先に引き継ぐため、その魅力を発信し続ける必要があります。
当協会の活動支援に興味がある方は、この機会にサポーター会員のご検討をいただけますと幸甚に存じます。

新規入会のご案内>入会フォーム

イベント会場にて皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

ニュースレター Vol.27 冬号

ニュースレターvol.27冬号 発行のお知らせ

ゲーム保存協会・広報担当です。

日頃より当協会をご支援いただき、誠にありがとうございます。

最新号のニュースレターGPS News vol.27を発行しましたのでお知らせします。

今号では名誉会員の古代祐三様よりメッセージを頂戴しております。
また、古代様が使用されている PC-8801FEの整備を当協会で行ったレポートや、髙橋ピョン太様・高島おしゃむ様による日本独自の携帯電話(ガラケー)に搭載されたゲームの保存に関連する記事など、多彩な記事を掲載しております。

サポータ会員の皆様、ご支援をいただき誠にありがとうございます。どうぞご覧ください。なお、印刷版をご希望の方にも既に12月末に発送済みです。もしお手元に届いていない場合は今しばらくお待ちください。

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