今週のショート動画をご覧ください:
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今週で第3回を迎える本シリーズですが、今回はこれまでとは趣の異なる作品をご紹介します。特に、このタイトルに触れたことのない方にとっては、意外な出会いとなるかもしれません。
今週の作品紹介:

パッケージ原本(当協会アーカイブよりスキャン)
スナッチャー
機種:NEC PC-8801mkIISR(フロッピーディスク×5枚)
©1988 コナミ
キャッチフレーズ:「西暦2042年の悪夢。」「ネオ・コウベ・シティに謎の影がしのびよる。」

タイトル画面 — サイバーパンクアドベンチャー、コナミ
1988年にPC-88SR向けに登場したアドベンチャーゲーム『スナッチャー』は、後に『メタルギア』シリーズで世界的な評価を受ける小島秀夫氏が手がけた意欲作だ。
彼にとって初の本格的なストーリー主導のゲームであり、「映画のようなゲームを作りたい」という志向が色濃く反映されている。

ギリアンとミカ — JUNKER本部での最初の仲間たち
セリフの間、カメラワークを思わせる画面切り替え、緊張感を煽る構図など、まるで一本のSF映画を体験しているかのような演出は、当時のアドベンチャーゲームの常識を塗り替えるほど革新的だった。
物語は、人間そっくりの機械生命体「スナッチャー」が暗躍する近未来を舞台に、正体不明の敵と記憶を失った主人公が交差するハードボイルドなサスペンスが展開する。

スナッチャーの内部構造 — 誰が本物の人間なのか?
「誰が本物の人間か分からない」という根源的な不安をテーマにした内容は、現代におけるディープフェイクやAI生成コンテンツによる“偽りの存在”という問題にも通じ、今なお新たな意味を持って語り継がれる。
当時の国産PC市場では、アドベンチャーゲームがシナリオとビジュアルの進化を先導していたが、『スナッチャー』はその中でも突出した完成度を誇る。

ネオンに照らされたネオ・コウベ・シティの街並み
ハードの制約を超えてストーリーテリングと演出の可能性を切り拓いた本作は、国産アドベンチャーゲームの金字塔と称されるにふさわしい。
ブレードランナーなど当時のSF映画からの影響を感じさせる雰囲気も、作品全体の魅力を高めている。
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特定非営利活動法人ゲーム保存協会
制作チーム
ゲームプレイ・解説:高橋 正俊(GPS)
エミュレーション準備:福田 卓也(GPS)
ソフトウェア:M88(Ver.2.21)
映像編集:モンセ・ジャン(GPS)
ビットマップ素材:ストロム・オスカー
パッケージスキャン:アーカイブ事業部(GPS)
データベース登録:松原 圭吾(GPS)
キュレーション:ルドン・ジョゼフ(GPS)
特別感謝:シュチュパニャック・ジョン、GPS賛助会員の皆さま








